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No.131

小説を上げました。【赤星(アンタレス)に手をのばす


スポットライトの真下に立ったことがありますか。
わたしはピアノを習っていたのでその発表会と、吹奏楽部で出たコンクールで何度かその経験があります。
熱くて眩しくて、楽器のピッチは上がって、なんにも見えない。自分は何かの才能で生かされているわけではないのだと思い知らされる。わたしにとってはそういうところでした。
それはスポットライトが悪いのではなく、ただただわたしが音楽に対して不誠実で、怠惰で、その壇上に立つための努力をなんにもしてこなかったからなのですが。

それはそれとして音楽というやつはずーっとおもしろい。この行為に楽という字を当てた人すごいよ。
でもずっと不誠実だったから、これの正しい楽しみ方ができているか自信がない。本当は正しさとか存在しないのは知っている。知っているが。

そうは言ってもこの自分の怠惰がずっと許せないまま生きている。なんとかなりたい。そうするにはやるしかない。手をのばすしかない。やりたいこと全部をやりたいクオリティでやるぞ。

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