soramati.txt

No.5

同期が会社辞めてた。
おそらく湿っぽくなるのが嫌だったのだろう、出勤が被らず最後の挨拶をさせてもらえないままいなくなっていた。

先月、今後の進路の話をそれとなくして、なんとなくそろそろかなぁと思っていたため驚きは少ないが、寂しいはさみしい。
仕事辞めるのってすごく勇気がいることで、それを選べたあの子のこれから行く先が素敵だと思えるものであるようにと勝手に祈っている。祈りはいつだって身勝手だ。

あの子とは使っているスケジュール帳が同じで、それに気づいてくれて話が弾んだという事実が新卒の頃のわたしにはとても心強かった。
ミドリのMDノート、書きごこちがいいよねって辿々しく話したのを、たぶんこれからも文字を書く度に勝手に思い出すね。

メモ 編集